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氷上姉子神社 [地図]

愛知県名古屋市緑区大高町に鎮座する、氷上姉子神社です。

『延喜式』神名帳の尾張国愛智郡に「火上姉子神社」があり、尾張国神名帳に「従二位 氷上明神」が見えます。

火上(氷上)の姉子とは、ヤマトタケルの妃として記紀に見える、宮簀媛(美夜受比売)のこととされています。
当社の創建は社伝によると、仲哀四年に尾張国造の邸宅跡に媛を祀ったことに始まるといいます。

県道59号線側の社号標に、「宮簀媛命邸址」と彫られていました。

祭神の宮簀媛命は、『日本書紀』に「尾張氏之女」、『古事記』に「尾張国造之祖」、『尾張国風土記』逸文に「尾張連等遠祖」と記される尾張氏の祖です。
熱田神宮系の社伝・縁起には、乎止与命の娘で、建稲種命の妹とされています。

『熱田大神宮縁起』に、兄の建稲種命、夫の日本武尊をあいついで失った宮簀媛命は、残された草薙剣を床を設けて安置し、奉斎したことが見え、その後、熱田に社を建てて剣を遷し、奉仕したといいます。

つまり、この神社は熱田神宮以前に草薙剣が祀られていたとされる場所でもあります。

美しい社殿と豊かな緑を持つ神社ですが、社地のすぐ東を名四国道が通り、車の騒音がひどく落ち着かない雰囲気なのが残念です。

本殿西方が火上山で、末社の元宮があります。「宮簀媛命宅址」の碑もありました。

 

名和古墳群 [地図]

氷上姉子神社から西へ700mほど、東海市名和町三ツ屋にある名和古墳群です。
3基の円墳で構成され、いづれも6世紀代に築かれたものと見られています。

碑が建てられており、「火上姉子神社付属地」とありました。

写真は1号墳です。昭和28年の調査では、内部に平石を7〜8段積み上げた横穴式石室が確認され、須恵器の壺や鉄鏃が出土したそうです。

近くには、尾張南部では最古級の築造といわれる兜山古墳もありました。

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