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桜井二子古墳 [地図]
愛知県安城市桜井町の桜井二子古墳です。
すぐ北に東海道新幹線、西に県道44号線が通りますが、保存状態は良好。その威容を見ることが出来ます。

墳丘全長は69m、後方部幅35m、前方部幅28mの前方後方墳です。
矢作川流域では吉良町の正法寺古墳に次ぎ、第2位の規模をもちます。

墳形と、葺石・埴輪をもたないことなどから、西三河でも比較的古い時期、4世紀前半ころの古墳と見られています。

墳頂には、桜井天神社古址の碑が立っていました。

古墳の東側に接しているのが、古井遺跡群の一部を成す二タ子遺跡・桜林遺跡です。

 

桜井神社 [地図]

二子古墳の南200m程のところに鎮座する、桜井神社です。
『延喜式』神名帳の碧海郡にある「比蘇神社」の論社のひとつです。三河国内神名帳には、「従五位下櫻井天神」が見えます。

参道の黒松並木は、市の天然記念物に指定されているようです。

社殿の建っているあたりが比蘇山古墳です。
全長40mほどの前方後方墳といわれますが、現状ではまったくわかりません。

南東200mの桜林小学校のあたりが中狭間遺跡で、杭を打って護岸した幅約13mの水路が見つかっています。

 

碧海山古墳 [地図]
桜井神社の西300m程のところに位置する、碧海山古墳です。
直径約25mの円墳と推定されています。

築造は古墳時代前期と見られます。

主体部があったらしき部分も、削りとられてしまっています。

 

堀内古墳 [地図]
名鉄西尾線の堀内公園駅から東へ100mほどのところにある、堀内古墳です。
東西21.5m、南北23.6mの円墳で、築造は後期と見られています。
墳丘上には天神社が建てられており、天満山古墳とも呼ばれます。

 

百塚古墳 [地図]
桜井町の百塚古墳です。碧海山古墳からは南西に400m程の位置です。
現在は八幡宮が建っています。
詳細不明。

 

獅子塚古墳 [地図]

桜井駅から東に800mほどに位置する、獅子塚古墳です。
もとは南南西に前方部を向けた前方後円墳でしたが、鹿乗川の堤防工事のため前方部は削平されてしまったそうです。
墳長は約55mと推定され、後円部径は23mあります。

墳丘上には秋葉神社が祀られています。

 

姫塚古墳 [地図]

獅子塚古墳の南にある、姫塚古墳です。

墳丘は後世の変形がいちじるしく、方墳説、円墳説、前方後円墳・前方後方墳説があるようです。方墳だとすれば、一辺は約25mほどになります。

「姫塚」の名称は、孝徳天皇の皇女・綾姫が配流されて当地に永住、その墓だとする伝説にもとづきます。墳頂の宝筐印塔も、この伝説にちなんで中世以降に建てられたもののようです。

 

姫小川古墳 [地図]
姫塚古墳の南にある、姫小川古墳です。
墳長は66m、後円部径39m、前方部幅31mの前方後円墳です。4世紀後半ころの築造かといわれます。

←後円部上から前方部を見おろしたところです。

前方部が低く、後円部が非常に高く盛り上がっている古墳です。
墳丘上に浅間神社が建っていますが、比較的良好に残っています。

 

塚越古墳 [地図]

古井町塚越の願力寺の裏手にある塚越古墳です。

全長は46mほど、後方部(?)辺は23m、前方部幅13m。墳形は前方後方墳と前方後円墳の二説があります。
出土の紡錘車形石製品や鉄鋸から、古墳時代前期後葉ころの築造と考えられています。

 

酒人神社 [地図]

岡崎市島坂町(旧矢作町坂戸)に鎮座する、酒人神社です。『延喜式』神名帳の碧海郡に「酒人神社」が見えます。

祭神は酒人親王。境内の案内板には「6世紀ごろ中国から鍛冶や織物、大工、酒づくりの技術を持って日本に帰化した阿知使主の子孫」とありました。
継体天皇の皇子で酒人小川真人・酒人公の祖である菟皇子をあてる説も一般的です。

個人的には、『旧事本紀』天神本紀にみえる「坂戸造」「酒人物部」、『姓氏録』未定雑姓の「坂戸天物部」との関係を疑っています。

坂戸三本木遺跡のほぼ中心に位置します。この一帯を北端として碧海台地と鹿乗川の間に南北2km超にわたって展開するのが、鹿乗川流域遺跡群(古井遺跡群)です。
弥生時代後期から古墳時代前期がその盛期らしく、桜井古墳群を築いた人たちの生活の場だったと見られます。

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