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浅間大社 [地図]

静岡県富士宮市宮町に鎮座する、富士山本宮浅間大社です。
『延喜式』神名帳の駿河国富士郡に、「浅間神社」がみえます。

祭神は、木花之佐久夜毘売命。
瓊々杵尊と大山祇神を配祀します。

孝霊朝の富士山噴火を受け、垂仁朝に富士の神霊を鎮祭したことを創祀と称します。
景行朝に、東征途中の日本武尊が山宮の地(現社地の北方6キロ)に祀り、大同元年に坂上田村麻呂が勅命により、現在地へ遷し奉ったといいます。

社殿や楼門など、丹塗りの建物が美しいです。
本殿は二階建ての浅間造で、国の重要文化財に指定されています。

左写真は本殿左手にある、摂社の三之宮浅間神社です。
祭神は、浅間第三御子神。

本殿右手にある、七之宮浅間神社です。
祭神は浅間第七御子神。

駿河国駿河郡と富士郡は、かつて珠流河国造の勢力下にあった地域です。
新野直吉氏は、
「不二(尽)嶺という景勝を背景にする以上、この地の古代豪族が栄えなかったなどとは、古代人の山岳信仰心からいって考えられないことである」
といい、
「おそらくこの国造氏は富士山を祭る神社に関係があったにちがいない」
として、浅間社と珠流河国造の関係を推測します。

また、『和名抄』等にみえる富士郡の久弐(くに)郷は、国造にゆかりの地だった可能性があるといいます。

楼門前の鉾立石。

「その昔、四月・十一月の初申日、大祭に山宮と本宮の間を神さまがおわたりになりました、そのご神幸の際、鉾を立てた石です」
とありました。

末社の水屋神社です。祭神は御井神と鳴雷神。

湧玉池は、富士の雪解け水が湧き出たものといわれ、富士道者はこの池で身を清めて登山するならわしだったといいます。

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参考
新野直吉「国造の世界」 大場磐雄・下出積与編『古代の日本』第6巻中部