天璽瑞宝トップ > 所縁の史跡 > 老尾神社
千葉県匝瑳市生尾に鎮座する、老尾神社です。 匝瑳高校の東側に位置します。
『延喜式』神名帳の下総国匝瑳郡に、「老尾神社」がみえます。
崇神天皇の七年に、神田を賜り、祭祀が始まったと伝えられます。 南北朝時代の正平二十四年には、火災にあったため、千葉介満胤が再建したといいます。
祭神は、阿佐比古之命、国常立之神、磐筒之男神、磐筒之女神です。 阿佐比古之命は、経津主命の子神といいます。
祭神には、物部小事連をあてる説もあります。 小事は、天孫本紀に宇摩志麻治命の十二世孫としてみえます。 物部木蓮子連の弟(布都久留連の子)で、志陀連、柴垣連、田井連らの祖とされます。
『続日本後紀』承和二年三月十六日条に、物部小事は、陸奥鎮守将軍の物部匝瑳連熊猪らの先祖で、坂東を征した功績によって匝瑳郡を建郡したとあります。 この物部匝瑳氏が、始祖を祀ったものと考えられたようです。
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