■ 石園座多久虫玉神社 [地図] |
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『延喜式』神名帳の大和国葛下郡に、「石園坐多久虫玉神社」がみえます。 祭神は、建玉依彦命と建玉依姫命。 『三代実録』貞観元年正月二十七日条に、大和国の従五位下石園多久虫玉神が従五位上へ叙されたことがみえます。 |
比定地としては、河内国大県郡をあてる説もありますが、『大和志』をはじめ、当地をあてる説のほうが有力です。 十四世紀の成立で、宮都については八世紀後半の原資料をもとにしている『帝王編年記』は、高市郡の畝火山の北にあてています。 |
配祀神に、豊玉比古命と豊玉比売命があり、近世以降は「龍王宮」とも称されてきました。 |
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『続日本紀』神亀元年五月十三日条に、正六位上物部用善が物部射園連の氏姓を賜ったことがみえます。 当地は、この物部射園氏の本拠地だった可能性がありそうです。 |
現地案内板によると、心疲れて病気になった「静御前自ら病気平癒を祈った“笠神の杜”の明神さんは、現在この境内に移され祀られ」ているとのことです。 |
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